労働者の生活を顧みないブラック企業は許しません。サービス残業させられる、有給休暇がとれない、パワハラされるなどに対抗しましょう。私たちは、新潟の労働組合「にいがた青年ユニオン」です。 もし記事がしばらく更新されていないなら、新潟にブラック企業を見つけていないしるしです。あなたが見つけたら、私たちに教えてください。 にいがた青年ユニオンとしての考え方、労働相談や生活相談などは、ブログ「ゆにぶろ」で紹介します。

2015年10月4日日曜日

ブラックバイトを解決した学生は何を感じるのだろうかと思ってみたりして自分のことを振り返ってみてる



ブラックバイトの相談がたくさん寄せられます。
ですが、そのまま泣き寝入りしてしまう人が多いのも事実です。
そんな中、ブラックバイトに対し満足できる水準で和解した学生から感想をいただいたので、それを組合員やサポーターの皆さんにお届けする作業をしています。

全文は差し控えますが、その中からちょっとだけ紹介して、泣き寝入りしている人に少しでも勇気になってくれたらと思っています。



当事者が今感じていることは、

今回の団体交渉に至るまで、振り返ってみると多くの方にお世話になったことを認識します。

と、たくさんの人との関わりだといいます。
ブラックバイトに対して、一人で悶々と悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
学校でのいじめもそうですが、なかなか話せないかもしれません。でも、話せる相手は必ずいます。あきらめないでいただきたいと思います。

最初のきっかけですが、

その塾の給料に未払い部分が生じているかもしれないという疑問を抱き、仕事が休みの日に近所の図書館で法律の本を大雑把に眺めて疑問に思う根拠を確保し、その本を持って労働基準監督署に行って抱えていた疑問について法律的にはどうなのか尋ねて違法の可能性があることを知りました。

とのこと。
ここで2つのことを指摘します。

ひとつは、調べることです。
にいがた青年ユニオンに加入して、解決する人の多くは、「わからないことを調べる」という特長を持っています。これをせずに、ただ聞くだけで終わる人は、泣き寝入りしたり、ただ相談で終わったり、解決しなかったりします。
自力で解決する、自分で納得する、自分で理解する、そういうものかもしれません。

もうひとつは、相談窓口に行っている、行動しているということです。
調べるだけで終わるのではなく、実行がともなっているという点です。
しかも他力本願ではなくて、自分の力で行っているという点を指摘しなければなりません。

今まで解決した人は、この2つを兼ね備えている傾向があります。

だからといって、自信満々だという状態ではありません。

正直に言うと、団体交渉を行う直前まで、私は不安でした。

むしろ、この方が普通です。
おそらく、多くの人が団体交渉などというものを経験したことはありません。
社長と同じ立場で労働者がものを言える場所というのが団体交渉です。
大人でもそんな経験はないのですから、学生ならばなおのこと。

ですが、そこで止まらないのが、解決する人の特長です。
それがこちら。

不可解な点や上司が行ってきた不正を怒涛の勢いで問いただしていった様子を聞いていて、最初は窓から見える景色と無口な弁護士を見比べていた私でしたが、段々不安がなくなってきて、むしろ自分のことなのだから自分が発言しないでどうするんだ、という気持ちにまでなり、普段の調子が戻り私も議論の中に加わることができました。

最初は緊張しているので、ほとんどしゃべれないのですが、自分のことなんだからとしゃべり始められるようになったら、しめたものです。
自分がされたことへの怒りをはき出すことで、自分自身を取り戻す作業となります。

団体交渉の翌日には、新聞に掲載されました。
ブラックバイトに関する報道

そして団体交渉の翌日、新聞を見ると1ページの約半分を使って記事にしてくださっていました。私は新聞の隅に小さく記事にされる程度だろうと思っていたので驚きました。これもにいがた青年ユニオンに加盟していたから、まともに給料を払わない会社があることを公表できたのだと思います。

個人だと限界はありますが、労働組合を使うことで、社会運動にすることも可能です。

また、今後のことについても触れていました。

この他にも、発言の場ではしっかり発言するなど、労働は関係ないけれど生きていく上では重要なことが、今回の団体交渉で学べました。
今回の団体交渉で私が抱えていた問題は解決しました。だからといって退会するのではなく、今後は、大学の友人でバイトをしている人が上司や同僚に不満を抱いている人がいた時ににいがた青年ユニオンを紹介するため、また、私自身の社会勉強などを目的として、新潟県にいる間は加盟し続けて学んでいこうと思っています。

にいがた青年ユニオンの運営に関わってくれる人の多くが、こういう方たちです。
自分が大変な目に遭ったからこそ、その体験を他の人にさせたくない、世の中のことをもっと知りたいと考えています。

これを書いている私自身もそうです。
はっきり言って、にいがた青年ユニオンに関わっていて、裕福にもなれませんし、労働貴族にもなれません。
違う人生を歩んでいたら、もっといい生活ができたかもしれません。

これは失敗したな(苦笑)

でも、いろいろな人の人生の分岐点に携わることができて、本当によかったと思います。
ああ、いろいろな人生があるんだな。
物差しはたくさんあるんだな。
幸せっていろいろな形があるんだな。
心からそう思えるんです。

あなたもどうですか?
もうちょっと違った幸せの形を感じるために、にいがた青年ユニオンへどうぞ。

ご意見、ご質問、お問い合わせは、メールフォームからいつでも受け付けています。



メールフォームを開く