労働者の生活を顧みないブラック企業は許しません。サービス残業させられる、有給休暇がとれない、パワハラされるなどに対抗しましょう。私たちは、新潟の労働組合「にいがた青年ユニオン」です。

2013年3月9日土曜日

にいがた青年ユニオンの考える労働組合像

労働組合とは、賃金や労働時間、働き方などの労働条件の維持改善を主たる目的とする労働者の団体です。
労働組合のことをイギリスではTrade Union といいますが、これは労働力の値段、すなわち労働条件を有利に取引(Trade)するための労働者の団体(Union)という意味があります。つまり、労働組合とは、使用者にとっての労働力の取引団体です。

歴史的に見れば、産業革命が始まった当時、1日14時間労働はざらでした。炭鉱内の細い通路を動くには体が小さい方がいいと、女性や子どもが働かされました。そのため、イギリスの労働者たちの住む地区の平均寿命が30歳代になっていたという記録があります。
このような中で、いのちと生活を守るたたかいの団体「労働組合」は誕生しました。労働組合が誕生した当時、世界中で労働組合の結成は非合法でした。しかし、第一次世界大戦を経験し、労働者の生活が不安定では社会が不安定になることから、国際連盟と同時に国際労働機関(ILO)が誕生します。今でも、ILOは労働者代表も参加し、国際労働基準の制定を進めています。
いまの世界では、1日8時間労働が当然になっていますが、これも昔からの決まりではなく、労働組合の先輩たちが求めてきた結果なのです。
ところで、労働組合は、どこにあるでしょうか。

ニュースで「春闘」などと検索すると出てくる労働組合は、たいていが大企業の会社の中にあります。しかし、世界的に見ると、このような日本の労働組合の形態は、きわめてまれです。海外に行くと、そのような労働組合は「yellow dog」と言われてしまいます。
もちろん、そのような形態だからダメだというわけではありません。しかし、今では「内定切り」などといって、入社直前に採用を取り消すなどということが起きます。これには会社の中の労働組合は対抗できません。また、会社すべてに労働組合があるわけではないので、この場合も困ったことになります。派遣労働者の場合は、実際に働いている会社の労働組合に加入できなかったりもします。

日本の外に目を向けると、労働組合は業種や職種・職域ごとに作られています。そして、それに対応する経営団体と交渉するので、ある業界に勤めていれば、会社の大小にかかわらず賃金が決定されます。つまり、賃金の額が仕事の責任に応じて決まるのです。元請けだから賃金が高い、下請けだから賃金が安いという日本のあり方がおかしいのです。
しかし、今の日本ではいきなりその状態にはなりません。そこで、にいがた青年ユニオンは、会社の枠に縛られない、誰でも加入できる労働組合として運営しています。
さて、にいがた青年ユニオンの組合員が会社にいるとなったとき、会社も労働者も不慣れや戸惑いがあって、多少ギクシャクすることがあるかもしれません。しかし、お互いに話し合いを繰り返す中で理解を深め、しばらくすれば安定的な人間関係に落ち着きます。そうなれば、にいがた青年ユニオンは経営改善のために現場からの意見を伝えたり、現場の不平や不満を伝えることで従業員のやる気を引き出すための情報提供を行いますから、会社にとってメリットになります。
「労働組合は会社をつぶす」という誤解があります。ですが、労働組合によって会社がつぶれたことはありません。逆に、現在の大手企業のほとんどに労働組合がありますが、労働組合が会社にとっても労働者にとっても社会全体にとってもよい影響を与えることを証明しています。
事実、にいがた青年ユニオンの組合員が現場労働者の不満を伝え、会社側がそれに対して誠意を持って応えて現場を改善したため、労働者の定着率がアップして、全体として作業の熟練度が上がったためミスが減り、経営が改善された会社もあります。
労働組合は、会社にとっても、社会にとっても必要不可欠な団体です。ただし、残念ながら一部に他の労働者を踏み台にして組合員の労働条件だけを守る労働組合もあります。にいがた青年ユニオンは、そのようなことがないように、人の尊厳を守る労働組合として活動します。