飲食チェーン店「しゃぶしゃぶ温野菜」でアルバイトをしていた男子大学生が店長から「殺してやる」と言われたなどとして、フランチャイズ本部の会社に対して団体交渉を申し入れました。
団体交渉を申し入れたのは首都圏にある「しゃぶしゃぶ温野菜」で、アルバイトをしていた20代の男子大学生が加盟するブラックバイトユニオンです。
TBS News しゃぶしゃぶ店の店長がバイトに「殺してやる」 2015年9月11日
記事によれば、辞めようとしたときに殺してやると言われたというものです。
それだけではありません。
宴会コースの客を時間内に帰らせることができなかったといった理由で、食べ放題のコースなど合計10数万円の商品を買い取らさせられた
これは、めちゃくちゃです。
なお、しゃぶしゃぶ温野菜は、調査中とのコメントを出しています。
被害者を支えたサポーターがツイッターで経緯を紹介しています。
団体交渉を申し入れた「しゃぶしゃぶ温野菜」の店では、実は昨年12月頃に5人が、今年春にも数人が辞めて人手不足が深刻だった。それゆえ、店長は8ヶ月連続勤務、学生バイトは4ヶ月連続勤務をしていた。運営会社は、人員補充を十分にできずにいたにもかかわらず、営業時間も営業日も変えなかった。
— 総合サポートユニオン執行委員・青木耕太郎 (@kotaro_aoki) 2015, 9月 10
しゃぶしゃぶ温野菜の当事者に私が最初に会った時、彼は4ヶ月連続勤務中だった。店長から責められ続けたために「自分のミスが原因です。」「自分が全て悪い。」「大学はもう諦めた。」「死にたいと思うこともある。」そう言ってた彼は、今や他の人が同じ目に遭わないようにと団体交渉を申し入れた。
— 総合サポートユニオン執行委員・青木耕太郎 (@kotaro_aoki) 2015, 9月 10
しゃぶしゃぶ温野菜のブラックバイト問題で忘れてはならないのは当事者の勇気。4ヶ月連続勤務・1日12時間労働、殺してやるとの脅し、十数万円の自腹購入と4000万円の損害賠償請求の示唆、全ての単位を落とし、うつ病発症。これほどまで典型的なブラックバイトの被害者で声を上げたのは全国初。
— 総合サポートユニオン執行委員・青木耕太郎 (@kotaro_aoki) 2015, 9月 10
被害者は多数に上ると思いますが、声を上げるところまではなかなかいかない中、このことがブラックバイトを撲滅する一歩になることは間違いありません。
まとめもご覧ください。