労働者の生活を顧みないブラック企業は許しません。サービス残業させられる、有給休暇がとれない、パワハラされるなどに対抗しましょう。私たちは、新潟の労働組合「にいがた青年ユニオン」です。 もし記事がしばらく更新されていないなら、新潟にブラック企業を見つけていないしるしです。あなたが見つけたら、私たちに教えてください。 にいがた青年ユニオンとしての考え方、労働相談や生活相談などは、ブログ「ゆにぶろ」で紹介します。

2015年3月2日月曜日

大学就職解禁!ブラック企業に出会ったときにはユニオンもある


大学生の就活解禁です。大学生の学業に影響を及ぼさないように、大学3年生向けの会社説明会は3月1日から開始となりました。会社にとっても学生にとっても大事な出会いです。どちらも真剣に向き合っていることでしょう。

さて、一方、あまりうれしくない話もしなくてはいけません。それは、そんな会社の中にはブラック企業が混じっているということです。

辞めるというなら損害賠償

記事に登場する山田真吾さんは、首都圏青年ユニオンという労働組合の事務局長です。
山田さんは、大学卒業後、こんな目に遭います。
大学卒業後、夢を追って入ったフリーカメラマンへの道。アシスタントで働き始めたが雇用契約書はおろか、タイムカードも給与明細も雇用保険もない。月収10万円未満。休日は日雇い派遣で食いつなぐしかなかった。
「写真の仕事に関われるだけでも」。そう自分を納得させ続けたが、ミスのたびに受ける暴力と「おまえなんていつ辞めても構わない」という暴言。辞める意思を伝えた数日後の深夜、自宅ファクスがはき出した。「あなたがいた事で迷惑を被ったので損害賠償請求します」
そこで、山田さんは首都圏青年ユニオンに相談、加入。解決することができました。
この例のように、辞めるというなら損害賠償する、代わりの人を見つけるための求人広告費を出せ、退職準備のための経費を給料から差し引くといった話は、実は珍しくありません。

泣き寝入りする人が多いかもしれない

おそらく、多くの人が理不尽なことがあっても泣き寝入りしています。理不尽なことがあったのなら、何とかしたらいいのではないかと考えるでしょう。しかし、年上の上司から自信満々に言われると、「社会ではそれが常識」「自分の考えが間違っている」と思わされます。その結果、怖くなって逃げ出してしまうのです。

逆に、相手はそんなことを何度も繰り返しています。強く出れば出るほど何も請求せずに逃げ出していってくれるという経験が、よりいっそうあなたを苦しめることになっています。

逃げる方法もあるし、たたかう方法もある

理不尽なブラック企業に対して、いろいろな方法で対処できます。辞めることも一つの方法です。体をこわしてしまうよりも、さっさと辞めることで自分の身を守るという方法です。しかし、そのことによってブラック企業はよりいっそうブラックになります。それがおかしいと思うのなら、たたかう方法もあります。

会社とたたかうと聞くと、そんな大変なと思うかもしれません。たしかに大変です。しかし、「日本のルールを守りなさい」という主張なら、とても簡単です。冒頭の山田さんのケースは、何をどう見ても日本のルールに反することをさせられていました。
「日本のルールを守りなさい。」
とても簡単な一言です。しかし、一人でそれを言うことはやはり勇気が要るでしょう。そのために、労働基準監督署や弁護士、労働組合があります。たたかえる条件のある方は、ぜひたたかってほしいと思います。それによって、次の人が犠牲にならずにすむのです。まずはどこかの相談機関に相談してみて、できそうだったらたたかってみてはどうでしょうか。