「1カ月間連続して24時間勤務」などをしたのに残業代が十分に支払われなかったとして、東京都港区のシステム管理会社に勤めていた30代男性が、計約580万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁(石田明彦裁判官)は4日、会社に約480万円の支払いを命じる判決を言い渡した。判決は、過酷な勤務実態があったと認め、約2年分の残業代などに加えて30万円の慰謝料も支払うよう命じた。
朝日新聞 1カ月連続24時間働き、残業代わずか…支払い命令 2016年3月4日
24時間監視が必要なサービスだったにもかかわらず、同じ部署の従業員が相次いで退職したため、一人で担当することになったとのこと。
システムを監視し続けながら顧客の依頼にも対応するため、睡眠は机にうつぶせになり短時間のみ。食事は出前などで済ませ、深夜に風呂代わりに給湯室で体を拭いた。残業時間は1カ月で416時間に。会社に改善を求めたが受け入れられず、男性は14年2月に退職した。
こういう事件が起きるたびに思うことは、法律で残業の上限時間が決まっていないために無制限に残業させられる可能性があるということです。もちろん36協定はあるのですが、それも抜け道ばかり。勤務と次の勤務の間に一定時間をおかなければいけないといった法規制が必要ではないでしょうか。