最低賃金の改定へ向けて議論が始まりました。
厚生労働省は14日、企業が従業員に支払う最低賃金(時給)の目安を決める中央最低賃金審議会(厚労相の諮問機関)を開き、2016年度の改定に向けた議論を始めた。過去最高の上げ幅となった15年度(18円)を上回る20円以上の引き上げを実現できるかどうかが焦点だ。7月下旬の決定を目指す。
時事通信 最低賃金改定へ議論=「20円以上」焦点-厚労省 2016年6月14日
「いますぐ1000円、1500円をめざせ」と運動を行ってきた労働組合や市民団体が追い詰めた結果ではありますが、プラス20円ではまだまだ不足です。
たとえば、今の新潟県の最低賃金は時給731円です。プラス20円すれば751円。フルタイム働いても、ワーキングプアのままです。
私たちがどうしてもブラック企業にしがみつかなければならないのは、「転職が怖い」という点です。
次に就職した会社が低賃金だったらどうしよう。生活できなかったらどうしよう。そういう理由から、今の会社を離れることが困難なのです。
しかし、最低賃金をぐんとあげて、ワーキングプアにならない水準だったらどうでしょうか。
どの会社に就職しても、最低ラインは守られます。ブラック企業にしがみつかなくてもよくなります。
最低賃金を上げる効果は、非正規労働者だけでなく、正社員にも及ぶのです。
プラス20円などと言わず、このさいどんと上げるように声を大きく上げましょう。