子どもたちは夏休み真っ最中かもしれませんが、ブラックバイトの真っ最中でもあります。
相談メールが舞い込んできましたが、残念ながら記載のメールアドレスが間違っているのか、返信ができないようです。
そこで、特定されないようにぼかしつつ、どんなふうに考えたらよいのかご紹介したいと思います。
やむを得ずお客が利用する施設使ったら、使用料を取られた
いつもは、お昼の休憩は長めに取られているので、外に出ていました。
しかし、その日は忙しく、休憩時間は1時間のみになるとのこと。そこで「弁当を持ってきて、お客の使う部屋で休んでいい」と言われたので、そうすることにしました。
後日、給料日になったところ、
「施設を利用したら、給料が1万円以上なら千円、2万円以上なら2千円を利用料としてもらうことになっている」と言われ、
天引きされて給料を渡されました。
もちろんダメ
この出来事は、まるでおかしな話です。
休憩時間が短くなったので、施設内で休憩するように言われたのです。そうだとすれば、休憩する場所を提供するのは、会社側の当然の責務です。
また、使用料ならば一律のはずですが、賃金額によって変動しています。なぜでしょうか。まったく合理性がありません。
しかも、天引きは賃金支払いの原則に反し、違法です。
シフトが勝手に長くされる
夏休み期間中に、面接の時に約束した時間よりも長く拘束するシフトを組まれています。
たとえば、「朝は何時から大丈夫ですか?」と聞かれ、「7時から大丈夫」と答えているのに、5時からのシフトが組まれていました。
もっといえば、4時半に来てくれと言われたとのこと。
もちろんダメ
労使が合意して決めた労働条件は、片方が一方的に変更することは出来ません。
両者の合意があって変更することが可能です。
シフトも労働条件の一つ。
勝手に変えられることではないのです。
しかも、もしも4時半からとなれば、深夜勤務です。18歳未満の場合は原則禁止の時間帯です。
で、どうするのかが大事
おかしいことはわかります。
愚痴も言います。
相談してこられたのですから、それに気がついています。
問題は、次のステップです。
自分の権利を守るために、雇入主に正当な主張をしてもよいのかという不安。
自分の権利を守るために、大人に逆らって良いのかという不安。
それとのたたかいです。
結論から言えば、闘う覚悟さえできれば、必ず勝ついくさです。
だって、違法なんだもの。
ですが、違法だからといって、相手が勝手に止めてくれるわけではありません。
ですから、止めるのは自分の力です。
まず、力になってくれる仲間を集めましょう。
親、親戚、労働組合。
こういう人たちを仲間にしましょう。
次に、闘うための武器です。
労働のルールを簡単で良いので、勉強して、自分が正しいと確信が持てるようにします。
そして、実際に行動しましょう。
そうすれば、必ず解決できるでしょう。