戦争法案が強行採決されたとき、国会前は人であふれかえっていました。
そして、多くの若者もそこに参加していました。
その様子を毎日新聞が伝えています。
若者たちが組織したグループの名は「自由と民主主義のための学生緊急行動」。通称「SEALDs(シールズ)」だ。
多数の学生が大学の枠を超え、ツイッターやフェイスブックを介し、「安保法制反対」という一点でゆるやかにつながっている。呼びかけがどのように広がり、何人が共感しているのか誰も正確に知らない。それでも、集まる若者は数千人規模に膨らんでいる。今年5月3日の憲法記念日に生まれた。
毎日新聞「安保関連法案:国会前で数万人抗議 若者の姿…各地に波及」2015年7月15日
SNSの発達が、いろいろな形でのつながりを生んでいますが、根本はそこではありません。
シールズの中心メンバーの一人がこう言っています。
「福島の原発事故がきっかけで、政府を疑わざるを得ないということに僕らの世代は気づいた」
やはり、3・11で、私たちは学んだのです。
政府はウソをついていました。
全然、国民の安全なんて考えていませんでした。それは今もです。
そして、頼ってちゃダメなんだ、自分たちの手で変えないと思う気持ちが、実際の形として組織されていきました。
もちろん、だれもが仕事もあるし、生活もあります。
精一杯です。
だから、まだまだ全員参加にはほど遠いのですが、それでも3・11以前に比べれば、確実に広がっているのではないでしょうか。
今国会では、派遣法改悪案や残業代ゼロ法案もかけられています。
貧困になればなるほど、貧困層から戦争のための兵士が供給されます。
会社に縛り付けられるほど、悪政に立ち向かう余裕がなくなります。
彼らも、一度は政権を失ったので学習していますから、手強くなっていますが、それでも負けられないたたかいです。