仕事で成功しようとしたとき、休みも取らず働き続ける人の方が多いようですが、逆効果だとわかったとのこと。
起業家たちの間では、極端な長時間労働の価値と、長い目でみた幸せの優先順位が振り子のように揺れ動いています。そして、最近の研究で、経営者ではなく社員に限って言えば、夏休みなどの長期休暇を取らないと、実際に出世に響くことがわかりました。
ライフハッカー 長期休暇を取らない人は仕事で成功しない 2015年7月20日
なかなか興味深い調査結果ですね。この記事をもうちょっと詳しく見てみましょう。
調査は、米国旅行協会が実施。そこで示された結果は、2つあります。
長期休暇を取らない人は、出世しない。
有給休暇を残す人は、出世しない。
さらに調査データを分析したところ、仕事で確実な出世街道を歩む人は長期休暇を取っている、という興味深い報告も出てきました。
去年、11~15日ほど有給休暇を残していた社員は、すべての有給休暇を消化した社員に比べて、過去3年間、昇進や昇給をしていませんでした(6.5%ほど少なかったようです)。
休めないし、昇進もしないのですが、ストレスだけは溜まります。
研究者はこう述べています。「未消化の有給休暇が多い人と、仕事でのストレスが"多い"や"とても多い"と答えた人の間には、明らかな相関関係がありました。特に未消化の有給休暇が11日間以上の社員には、それが顕著に表れました」
適切に休むことが、昇進も昇給もするし、ストレスも溜まらなくて、ハッピーになるということが証明されました。
なぜなのだろう
記事は、この夏休みの計画を立てましょうという呼びかけで締めくくられているのですが、なぜこうなるのでしょうか。きちんと休みを取る人というのは、仕事とそれ以外のメリハリをきちんとつけているのだと考えられます。
仕事しっぱなしというのは、作業がはかどるように見えて、効率は格段に落ちます。
労働基準法でも、週1日の休日であるとか、6時間を超える労働の途中に45分の休憩などをもうけていますが、これは作業効率の観点から考えても間違っていません。
仕事モードにきちんと切り替えて、効率よく仕事している(効率よくしようと心がけている)から、労働時間が短くなっても効果の高い仕事ができているのではないでしょうか。
そういうメリハリをつけようとしているのに、長時間労働で職場に縛り付けようとするブラック企業があれば、おそらくその労働者はブラック企業につぶされます。
効率の悪い働き方を今すぐやめて、もっと効果的に働くやり方を導入した方がいいのではないでしょうか。
政府だって「時間ではなく成果で」とかごまかして残業代ゼロ法案を通すよりは、有給休暇を完全消化させる法案でも出した方が結果的には良さそうなのにね。
この夏、有給休暇を取って、遊びに出かけてみませんか。
有給休暇が取れないようだったら、こちらを参考にしてください。
有給休暇を取りたい