2015年8月6日木曜日
ブラックバイトで問題となる「コマ給」とはこれのこと
夏休みになり、学生がバイトをしている時期です。
しかし、ブラックバイトとして問題になっているところも出てくるようになりました。
その一つが家庭教師や塾講師。
たとえば次のような民間求人を見つけました。
これは、タウンワーク新潟版(発行日2015年7月27日)。
個別指導塾の明光義塾の求人です。
契約社員である専任講師は、月給13万2千円からとなっていますが、時間講師は「1授業(90分)1500~2100円」と書いてあります。
授業時間単位での賃金形態が、いわゆる「コマ給」と呼ばれるもの。
問題となるのは、授業時間以外の作業についてどうなっているかです。
たとえば、テストの作成や資料作成、採点業務はどうしているのでしょうか。
当然これらも労働時間です。
まず、使用者は、始業・終業時刻を適切に把握しなければなりません。
その上で、賃金も支払わなければなりません。
それをしているでしょうか。
実際、それを行っていないようで、明光義塾に対して個別指導塾ユニオンが改善を求めて申し入れを行っています。
しかし、同ユニオンのブログによれば、時間単価を切り下げたり、授業時間外の時間も含めて支払っていると説明したり、違法な説明を行っているとも。
2014年3月には厚労省が塾業界への改善要請を行ったばかり。
違法を放置したままでは、いけません。