文部科学省は、「新たな所得連動返還型奨学金制度の第一次まとめ(案)」について、パブリックコメントを募集しています。
まとめ案の概要は、以下の通りです。
- マイナンバー制度を活用して返還者の所得を把握し、所得に応じた返還月額を設定する。
- 申請時の家計支持者の所得要件は設けない。
- 最低返還月額を2,000円から3,000円にする。
- 返還率を9%または10%に設定する。
- 平成29年度の新規貸与者から適用すべき。
学生がブラックバイトの被害にあわないようにするためには、実効ある奨学金制度が必要です。
最もふさわしい制度は、給付制ですが、その前段階として所得連動型が提唱されてきました。
しかし、今回の制度は、無収入でも数千円ずつ返さなくてはならないといった点で不十分ですし、一定期間返済したら、それ以上は免除するといった仕組みもないので、長い期間、返済を迫られることとなります。
このパブリックコメントは2月23日まで。
電子政府の総合窓口e-Gov(イー・ガブ)から、パブリックコメントに進み、「奨学金」で検索。