日本経済新聞の2019年12月10日の記事から。
セブン、残業手当の一部を長期未払い 4億9000万円
セブンイレブンで働くアルバイトやパート従業員の残業手当の一部が長期にわたって支払われていなかったことが10日分かった。加盟店の従業員の給与計算は本部のセブン―イレブン・ジャパンが代行しているが、計算式を誤っていた。労働基準監督署からの指摘で判明し、遡って調べたところ、1970年代から払っていなかった可能性がある。
画像はセブンイレブンの広告から
オーナーである店主が計算違いで残業代の一部を不払いにしたのではなく、加盟店の労働者の給料計算をセブン本部が代行しており、そのときに賃金の計算式を誤って、1970年代から不払いになっていたというもの。
対象者は約3万人、不足額は4億9千万円に上るとされています。
私が驚いたのは、フランチャイジーの労働者の賃金計算をフランチャイザーが代行していたこと。「給与支払い代行業務」というのは、普通では考えられないことでした。
今回のセブンの失態は、オーナーやその労働者らをフランチャイズの仕組みに深く組み込んでいたことから被害が大きくなったものではないでしょうか。
なお、すでに退職した人は、残業手当の一部支払いに関するホットラインを設置するとのことです。