借金したら、ちゃんと返すべき。
一般的には、理解ができます。
そもそも、借金は貸す側も相手が返せると思うから貸すものですし。
しかし、奨学金については、何かがおかしいと気がついた方がいるようです。
わしは借りたカネは返すべきと思ってたが、世界標準では
授業料はゼロの方が多いし、大学時代の生活の
給付金も出してくれる国の方が多い。
日本だけが授業料を取って、給付金はない、奨学金で
借金するしかないのだから、世界一厳しいんだな。
BLOGOS「日本の奨学金って問題あるな(小林よりのり)」2015年7月9日
大学の授業料はやっぱり高すぎる
新潟大学のホームページから、授業料、入学料、検定料がいくらか見てみましょう。
授業料(年額,円) | 入学料(円) | 検定料(円) |
---|---|---|
535,800 | 282,000 | 17,000 |
ストレートに入学し、ストレートに4年間で卒業したとすると、トータル2,442,200円。
もし、時給800円のバイトでまかなうとしたら、3千時間以上。1日8時間働いても1年以上です。
この学費の高さは異常です。
奨学金なのに有利子というのが異常
経済的な理由があって進学をあきらめる人がいないようにするために、奨学金は運用されるべきです。
日本学生支援機構では、無利子の奨学金だけでなく、有利子の奨学金(教育ローン)を運用しています。
なお、日本学生支援機構は、このことについてホームページで反論しています。
(JASSOの事業に関する報道等について)
無利子枠を減らしていない、所得連動返還型無利子奨学金制度を作ったなどと反論しています。
しかし、本質はそこではありません。
返せるか返せないかわからない人に多額の借金を背負わせ、それを有利子で回収する制度が存在するという点です。
だからブラックバイトがはびこる
学費が高すぎる。
借金がふくれあがる。
しかも、親からの仕送りが減っている。
そのため、バイトの収入を切らすことができない。
しかも、社会全体で非正規労働者が増加し、アルバイトであっても基幹労働に就いている。
だから、ブラックバイトがはびこります。
どの問題も、将来に関わります。
速やかな改善が必要です。